犬が脱走!その時飼い主がとる行動は?

スーパーなどで【犬を探しています】と言う張り紙を見たことはありませんか?実は犬の脱走は割とよくあることなんです。「雷の音にびっくりして」「首輪が緩んでた」「玄関を開けたすきに」などの他に、「近くに繁殖期のメス犬がいた」「他の犬の喧嘩に巻き込まれた」など、いろいろな要因がわんちゃん大脱走の原因となります。

「え~、犬ってすぐ帰ってくるでしょ!」と思うでしょうが、そんな単純な話ではありません。帰ってこない犬だっているんです。

まず、気にしないといけないのは事故。車社会の現代ではこの事故によって帰ってこれない犬がたくさんいます。事故で即死しないまでも、足を怪我した、倒れたなどの理由で動けなくなったり、引いた人が病院に連れて行き、そのままそのうちの子になってしまうなどのケースがあります。

また、人懐っこい犬も、誰かに拾われてよその犬になってしまうこともあります。

そういうケースの他には繁殖行動のせいで脱走と言うのもあります。特に近所に発情期を迎えたメス犬がいる場合、オス犬の執着はすごいものです。中にはリードを引きちぎってまで脱走することも。そうやって脱走した後、他のオス犬とケンカしながらテリトリーを拡大させようとすることもあり、そうなったら何キロも先まで行ってしまい、飼い主の思わぬところで見つかることがあります。見つかればいいのですが、上記のようにけがをした、他の人に保護されたなどの場合は何らかのアクションを起こさない限り帰ってこれないでしょう。

もし、愛犬が脱走した場合、すぐに保健所、警察に連絡しておきましょう。もし、事故にあった、どこかで保護されたなどがあればすぐに連絡が入ります。保健所に保護された場合、飼い主が名乗り出ることがなければ待っているのは殺処分です。そうなる前に必ず連絡しておいてください。

また、ポスターを張ることも有効です。その際、お店や駅など、たくさんの人の目に触れるところに貼るのがベストです。目撃証言などが得られると、探す目安になります。ポスターのおかげで見つかることも多いので活用してみましょう。

ネットでの捜索も有効ですね。ネット上では迷子の捜索HPや、保健所が取り扱う張り紙掲示板などがあります。犬の行動範囲は猫に比べてかなり広いです。特に中型犬や大型犬は1日で1~5キロほどの移動をすることが可能ですので要注意。たった2~3日で隣県まで行っていたなんてことはざらにあります。そういう時に役に立つのがこういったネットへの投稿でしょう。

大型犬の場合は保健所に通報されることが多いので見つかる可能性は高いです。逆に普通の日本犬の場合は、珍しくもなんともないことから周囲から放置されがちで見つからない傾向が。子犬は捨て犬と間違われ、どこかの家に引き取られる、小型の猟犬は人に攻撃的である場合が多く、放置され、結果、行方が分からないままの場合があります。目撃証言があったらすぐにいくようにし、愛犬が移動したりする前に保護できるようにしましょう。