わんちゃん最後の時はどうする?

犬の寿命は長くて20年。飼い主よりも早く死ぬことのほうが多いですよね。犬を飼う時には、最後の時も想定しておくようにしましょう。

寿命で安らかに死んだ場合は飼い主もなんとかあきらめがつきます。しかし、事故死や病気のために安楽死を選択した場合はいつまでも飼い主の心を占める場合があります。筆者が昔飼っていた犬は、寿命間近に脱走し、行方不明になりました。方々探し回り、警察や保健所にも連絡しましたが結局見つからないままです。その時点で年齢が18歳だったあの犬、今でも時々どうしているんだろう?と心にひっかかりがあります。

長い間一緒に生きてきた犬だからこそ、最後は納得する形でお別れしたいものですね。

病気で苦しんでいる愛犬を見て、「楽にしてあげたい」とそう思う人もいる反面、「少しでも長く生かしてあげたい!」と思う人もいるわけです。でも、安楽死を選んでも、延命を選んでも「私が殺したんだ」と思ってしまったり、「余計に苦しませてしまった」と悩むこともあり得るのです。何が正解か?それは誰にもわかりません。でもね、私は思うんです。愛犬と長く一緒に過ごし、愛犬を思いやる気持ちをもって選択した答えに間違いなんてないんだと。安楽死を選んだとしても、延命を選んだとしても、そこに愛があり、愛犬の気持ちを考えて選らんだのであれば、間違いではないんです。よく考えなければならないことであることは間違いありませんが、しゃべることができない愛犬に代わって、飼い主が心を込めた選択には誰も口を挟んではいけないのではないでしょうか?

事故死の場合は飼い主の心に傷が残ることでしょう。先述したように、筆者も犬がいなくなったわけですから思うところはたくさんあります。あの時、新しいリードに替えておけば・・・夜もきちんと見てあげていれば・・・いろんな後悔があります。同じように事故で愛犬を無くした人も後悔をすることでしょう。その気持ちを忘れないようにしてくださいね。

さて、愛犬がなくなって、すぐに埋葬するわけではない時は速やかに棺に入れましょう。犬が入るくらいの大きさの箱に、新聞紙やペットシートを敷き、その中に犬を横たえます。そうしないと、筋肉が弛緩した時に、愛犬のカラダから体液が出てきて箱などが汚れるからです。埋葬まで時間がかかるとき保冷材などを使って腐敗を送らせましょう。亡くなってから2~3時間後には死後硬直が始まりますのでその前に安置をしてしまいましょう。

気を付けてほしいのは、死後しばらくたち、犬の体温が下がってきたときです。犬のカラダにノミやダニがいた時は、新しい住処を求めて一斉に飛び出してきます。そういう危険があるときはタオルを犬のカラダに着けておき、時間がたったらそのタオルを捨てるようにしましょう。

遺体の取り扱いについては自治体のひきとり、火葬、土葬があります。自治体によっては有料ゴミとして処分されることもありますし、土葬は公共の場所は不可ですので、ペット霊園で火葬をお願いするのがベストでしょう。