Monthly archives: 1月 2015

お留守番ができない!?分離不安症候群

近年、お留守番ができない犬が増えてきているようです。お留守番ができない犬は飼い主の姿が見えなくなるとパニックを起こしたり、食事ができない、トイレをしないなど、普段の生活を送ることができなくなるほか、トイレの失敗をわざとする、吠え続けるなどの異常行動を起こしたりするので、飼い主が常にそばにいてやらないといけないと言う問題を抱えています。ひどいときには体に異常をきたし、病気になったりすることも!

上記のような症状を【分離不安症候群】と言い、飼い主と犬の両方にとって良くない状況とみなされ、治療対象となります。

この困った行動を、単に【犬のわがまま】ととらえている人がいるようですが、犬にとっては単なるわがままではすんでいないからこその行動です。飼い主の姿が見えないことが異常事態だと感じるような育手方をしてしまった人間のほうにも問題があるのです。叱ってもよくなることはありませんので、きちんとしたケアをしてあげてください。

分離不安症候群が起こる原因はただ一つ。【飼い主への依存】です。常にそばにいてあげる、犬を甘やかしてしまう、そんな飼い主に育てられると、飼い主がいないことに不安を感じ、飼い主の姿が見えないと、抗議行動を起こしたり、食事を摂らなくなったりトイレができなかったりといろんな不具合を起こします。

これは、被害にあう人間もつらいですが、なにより、犬自身へのストレスがとても大きいので上手に改善してあげましょう。放っておくと、体に病気と言う形で表れてくることもあります。そうなる前に何とかして手を打つようにしましょう。

分離不安症候群改善の一歩として、まずは、人間と離れることに慣らすことから始めます。最初は数分間、慣れてきたら数十分、一時間、二時間とだんだんと人がいないことに慣れさせるのです。その際、コングと言うお留守番補助おもちゃを利用するといいですね。コングは穴が開いています。その中にフードやおやつを入れます。犬は夢中でその中のおやつを取り出そうとします。夢中になっている間は飼い主のことを忘れるという寸法です。最初はそういった補助器具を使って飼い主の姿を忘れさせ、少しづつ慣らしていってください。ポイントは【飼い主は必ず帰ってくる】と言うことを覚えさせることです。

残念ながら、もともとの性格も手伝って、重症化する子もいます。そういう子は動物病院で安定剤をもらうしかありません。安定剤に手伝ってもらうながら少しづつ慣らしてあげましょう。完璧に治るかどうかはわかりませんが、それでも犬の心の負担減につながることは何でもしておくべきです。慣れるまで時間はかかりますが根気よく頑張りましょう。

一番いいのは子犬の頃から少しづつお留守番に慣らしておくことです。お留守番ができないと、いざ、犬を連れていけないところに行かないといけなくなった時にとても大変な思いをします。最初から半日程度のお留守番はできるようにしておきたいものですね。

分離不安の犬は、飼い主のいない時に吠えまくっていることもありますので近所への配慮も忘れないようにしてください。

命の危険もある!やめさせておきたい拾い食い

ニュースでもときどき見かけると思いますが、犬や猫を狙った毒餌事件が各地で起こっている昨今、拾い食いはそういった悪意ある食べ物を食べてしまう危険性が高いため、絶対にやめさせておきたい行動です。飼い主の与えるエサ以外を口にしないようにしつけましょう。

拾い食いをする犬は【落ちてる!=食べれる=ひゃっほ~い】思考ですので、まずは【落ちてるものはそう簡単に口に入れられない】と言うところから教えて行きます。

教え方自体は単純で簡単。まずは、リードを付け、食べ物が床に落ちている状況をわざと作ります。犬は【食べ物だー!】と喜んで食べに行きますがリードがあるので食べに行けません。そういう時、必ず犬は「ねえ、ちょっと!リードが邪魔なんだけど!」と言いたげな感じで飼い主を見るはずです。そこですかさずご褒美を与えます。この時のご褒美はフードでもいいし、おもちゃでもいいし、撫でるだけでも構いません。愛犬が一番喜ぶ方法をとってあげましょう。

これを場所を変え、時を変え、何度も何度も繰り返します。繰り返しの中でご褒美を与えない時を増やし、【マテ!】の指示語を取り入れていくのです。犬は一度思考が決まったらなかなかその考えを変えない生き物です。【食べ物が落ちてる=ラッキー】思考から【落ちてるけど食べれないし。】思考になればリードがなくても、とりあえず、すぐさまは食べなくなります。そうなるまで根気強くやっていきましょう。

注意点としては、「完璧!」と思って自由にさせていたらまた拾い食いを始めたというケースがあること。これは、しつけが終わった後に、何らかの拍子でまた、何か食べたんでしょうね。しつけが終わった後も油断しないようにしてください。

しつけの時にリードをグイッと引くようにしていると、飼い主がいない時にこそこそと食べるようになりますので飼い主はアクションを起こさないように注意してください。

また、犬は集中力が短いのでしつけを行う時間は5分くらい。長くても15分ほどで切り上げてくださいね。

ただ、食べ物に対する執着がとてもすごい犬種がいます。犬は野生化ではどんな食べ物だって食べないと生きていけないわけですから、拾い食いはある意味本能なのかもしれません。そういった本能かもしれないような行動を治すには相当な根気がいる場合もあるので覚悟しておいてください。ダックスやコーギー、ラブラドールレトリバーなどが比較的食い意地が張っている犬種と言えるでしょう。この辺りの犬はお調子者が多いのも特徴です。飼い主さんは根気よく教えてくださいね。

今回、拾い食いを問題行動の一つとしてあげましたが、先述したとおり、本来なら本能に基づく行動と言っても差しさわりがない行動なので、人間から見て問題なだけであり、犬にとってはごく普通の行動です。ですのであまり叱らず、飼い主側が常に拾い食いができない状況を作っておくのが一番なのではないでしょうか?

お客さんが来たらとびかかっちゃう。おとなしくさせるには?

犬の困った癖の一つに来客にとびかかるというものがあります。これは癖になっちゃうと大変です。世の中には犬が嫌いと言う人もいるのですから、いつ、だれが家に来てもいいようにぜひ、この癖は矯正しておきたいものですね。

来客にとびかかるケースでは、犬は興奮状態にあることがほとんどですのでまずは興奮させないようにしましょう。興奮してしまった場合、嬉ションしてしまう犬も出てきます。そういうケースも、同じように興奮させないことが大事になってきます。

犬は生後半年でだいぶ落ち着くようになります。(それを過ぎると1歳を過ぎてか2歳を過ぎて)その前に興奮癖を付けないようにしておくと後が楽です。もし、その年齢を過ぎていても根気よく教えれば何とか軽減はしますので、来客が来ても落ち着いて過ごすということを頑張って教えこみましょう。

来客があると興奮と言う条件で発生する問題ですから、当然、来客に協力してもらう必要があります。あらかじめ、来客に、いつ来るのかを指定してもらい、来客が来る前に犬をケージにいれます。興奮がすごい犬の場合は布をかぶせておくことをお勧めします。ポイントは来客に会わせないこと。騒いだ時には天罰方法と言って、犬の見ていないところで大きな音を出すことをお勧めします。布をかぶせている場合は丸めた新聞紙などでケージを叩きましょう。犬を叩いてはいけません。

とりあえず、騒いだり吠えたりしなくなったら犬と来客を会わせます。(ケージに入れたまま)しかし、吠えたり騒いだりするようであればまた、別室に移動させたり布をかぶせたりします。来客には犬を無視してもらうようにしましょう。

ケージに入ったまま騒がないようになれば、次は直接来客に会わせます。この際、来客にはやはり、無視をしてもらうこと!

少しづつ慣らしていきながら、おとなしくしていたらご褒美を与えます。【お利口にしていればみんなやさしくしてくれる!暴れたら一人寂しい思いをしなくてはならない!】犬がこの法則を覚えられたらもう大丈夫です。これで来客がきても、のんびりお話しできますね。

そんな悠長なことを言ってられないわ!今すぐにとびかかるのだけでもやめさせたい!そんな時はチョークチェーンを使うのも手です。お客さんにとびかかろうとした瞬間にチェーンを引くと首が締まり、犬はビックリします。賢い犬だと2~3回繰り返すだけで学習し、とりあえず、とびかかるのに躊躇はするようになるでしょう。しかし、こういった方法は根本的解決にはなりませんので、興奮を収めるしつけと同時進行で行うようにしてください。下手すると、うれションをする、飼い主の見ていないところでお客さんにとびかかる、吠える、などの違う問題を抱えることになってしまうので要注意です。

性格もありますので完璧は難しいかもしれませんが、そういう時は興奮状態の中にあっても飼い主の指示を聞ける程度の冷静さを持てるようになればある程度はしつけ成功だと割り切ってもいいかもしれません。

トイレを失敗するようになっちゃった

犬の室内外が増えてきた今、トイレのしつけは絶対に必要であり、失敗するとなると問題は大きくとらえられがちです。今までもできていなかった、失敗がちであったというのであればともかく、今までできていたのに急にトイレの失敗が始まった!と言う場合は、飼い主のストレスは半端ないでしょう。しかし、そういったときには絶対に理由がありますので確認し、原因を取り除いてあげるようにしましょう。

もし、今までできていなかった場合はこれを機にしつけをやり直しましょう。トイレの失敗ごとに叱っていると、排せつ=悪いことと学習し、人のいない間に陰でこそこそするようになります。トイレは嫌なものでは無いという認識を持たせるようにしてください。成功する回数を増やすことで失敗は減っていきます。失敗をした場合は怒らず、すぐに片付けます。消臭スプレーなどでにおいのもとを消しておくようにするのを忘れないようにしましょう。失敗したからと言って怒鳴ったりしてはいけません。できれば無言で犬を別室にうつし、犬の見ていないところで片付けるようにするといいですね。

突然トイレの失敗が増得た時には必ず原因があります。そのうちの一つはボケです。年を取ったら排せつ機能が衰え、トイレ失敗が多くなります。この場合は残念ですが諦めておむつ生活です。犬もかわいそうですし、一緒に生活する時間があとわずかになったんだと思って優しく介護してあげてくださいね。

知らない人が来た、新しい犬を迎えた、家族が増えた、この場合は、マーキングと考えて良いでしょう。客人が来てマーキングをするようなときは服従訓練とともに落ち着かせる、客が来たらケージに入れるなどの対策を取るのが有効です。客人に対し、異常に喜び、いわゆる【うれしょん】をしてしまう場合も同様です。まず、犬が興奮しないようにしましょう。とにかく、どちらのケースも服従訓練と犬を落ち着かせる、ケージに入れるなどの対処法が適切でしょう。去勢手術や避妊手術で軽減することもありますので、あんまりにもひどいときには視野に入れておいてもいいかもしれませんね。

抗議行動でトイレの失敗をすることがあります。代表的なのは【人の留守中にトイレ失敗】です。これは分離不安症候群からくる症状の一つですね。分離不安を和らげてあげるようにすることで症状は治まります。要求が通らない時におしっこをするのは飼い主をなめてかかってるため。この場合は大きな声で「コラッ」と叱りましょう。併せて服従訓練をすることをお勧めします。

オスによくあることなのですが、繁殖行動であることが多いです。(メスも時々ある)近くに繁殖期のメスがいる場合は特にひどくなります。去勢手術をすることが一番確実な矯正方法と言えるでしょう。

何の原因も思い浮かばないなあと言う時は体の異常を疑いましょう。腎臓や排せつ機能に異常が出るなどの病気でもトイレの失敗はあります。これは犬にはどうしようもできないことです。病院にかかり、一度検査することをお勧めします。

たかが、トイレ、されどトイレです。トイレの異常から病気が発見されることはたくさんあります。愛犬の異常をいち早く察することが病気の早期発見につながることもありますので注意してみてあげてください。また、愛犬の不満な気持ちがわかるサインでもありますのでトイレ問題は甘く見ず、原因をしっかりと追究するようにしてあげてください。

トイレは飼い主と犬との快適ライフのキーワードになるかもしれません。

噛み癖がすごい!どうやったら治せるだろう?

犬が人を噛む。これは、犬との共同生活を行う上で絶対に矯正しておかなければならない癖です。甘噛みであっても、いつ、それがエスカレートするかわかりませんし、噛んだらわがままを聞いてもらえた!と学習している犬はもっと危険です。小型犬であっても人に大けがを負わせることができますので、必ず矯正しましょう。あまりにもひどく、家庭での矯正が不可能!と言う場合は訓練所を頼ることをお勧めするほどです。噛み癖は周囲に被害を与えることもあり、矯正できなければ殺処分も視野に入れなければならないほど、甘く見てはいけない悪癖だと覚えておきましょう。

まず、犬がまだ若い、迎えたばかりだという場合はセーフ!人を噛む経験が少なければ少ないほど矯正は容易になります。まず、人の手は噛むものではないことを教えましょう。

人の手をおもちゃ代わりにするのはやめ、きちんとしたおもちゃを与えること。そして、もしも噛んだら大声で「痛い!」と叫び、その後無視をすることを徹底しましょう。犬は無視をされることが大嫌い。幼い犬の場合、これで理解することが多いです。また、霧吹きで水や水で希釈したお酢をかける、手や足に苦味スプレーをかけておくなどの対策も有効です。歯が生え変わりの時期に最初のトラブルが発生するはずですので、そのころから【人は噛んではいけない】と言うことを学習させましょう。

大人になって噛むような犬には原因がある場合もあります。怖い思いをしたので噛むという場合は、その犬の性格の問題です。あまり怖い思いをしないような環境にしてあげてください。また、飼い主が頼れるリーダーとなったり、怖いものそのものに慣らすのも有効です。服従訓練と併せて恐怖克服をめざしましょう。

攻撃的な犬の場合、ちょっと難しいかもしれません。これはひたすら服従訓練をするしかないでしょう。飼い主がリーダー、人を噛むな!そう教え込むしかないのです。必要であれば専門家に相談することもおすすめします。犬をだらだらなでたり、猫かわいがりしてはいけません。攻撃性が高い犬の場合はペット扱いすることはやめておきましょう。あくまでも上司と部下の関係でいることが肝要です。

脳の病気で噛むこともあります。今までおとなしかった犬が急に・・・ちう場合はこのケースが多いようです。特に老犬の場合、ぼけて噛むことがあるみたいですね。これはもう、病院と相談するしかありません。安定剤をもらうか、あまりにもひどいときは安楽死となると思います。犬にとって最良の選択を医師とともに探してください。

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わたしは噛み癖のある犬は、殺処分の可能性もあると書きました。しかし、本音は殺処分は最終手段であって、できれば避けたいものだと思っています。飼い主がしっかりしていれば、そんなに問題を起こす犬なんてそうそういないものです。自分の飼い犬を殺すことがないよう、しつけはきちんと行うようにしましょう。犬にしつけをするなんてかわいそう、と言う人がいますが、しつけをされていない犬のほうがよっぽどかわいそうです。犬のためにも正しいしつけを学ぶようにしてください。

みんなお薬どうやって飲ませてる?

犬に薬を飲ませる・・・これが大変な場合が多々あります。筆者の家には今、2匹の犬がいますが、こいつらは筆者が与えたものはすべて食べるので問題ありません。しかし、親戚の犬、こいつはきっと賢いのでしょう。【薬だけ】吐き出すのです。えさに混ぜてもなぜか薬だけペッと吐き出すので、苦労しました。

うちの犬がバカなのか、その家の犬が賢いだけなのかはわかりません。でも、その親戚の犬は他に特段代わったことのない犬ですので、他にも薬を吐き出す犬がいるはずだ!困っている飼い主がいるはずだ!と思っています。

でも、薬を飲まないからと言って放置は厳禁!薬を吐き出されるのは困ったことなのです。そもそも薬が出されるということは体の調子が良くないからですよね?それなのに飲まないのでは、病気の治療に差し障ってきます。可愛い愛犬のカラダのためにも、飼い主は上手にお薬を飲ませてあげられるようになるのが理想ですよね。そこで!筆者が病院の先生や、他の愛犬仲間たちに直々に習った方法をいくつか伝授したいと思います!

方法その①はかなりポピュラー、食べ物に包む!です。ハムやチーズなど、普段は食べられない豪華食材にくるむと犬のテンションが上がってバクバク食べるようですね。パンなども匂いが混ざり込むので犬は気づかないそうですよ!

方法その②は病院の先生にレクチャーされた方法です。薬を喉の奥までぽいっと放り込み、すぐにマズルをつかみ、上を向けます。そうして喉をゆっくりとさするとあら不思議!これで飲み込むことができます!と言うよりも飲み込まざるを得なくなるのでしょう。ただ、親戚の犬はマズルから手を離した瞬間にペッと吐き出しました。我慢強い犬だとちょっと難しいのかもしれません。が、割とこの方法で飲み込む犬は多いようですので、まずはこれで試してみてください。

方法その③は、老犬を飼っているお宅から教わりました。まず、錠剤やカプセルなどは砕いたり中身を出し、それを水に溶かしてスポイトなどで口の端から押し込みます。(粉の場合はそのまま溶かしてOK)そうすると、水かな?と思って飲んでくれるようです。筆者が手こずった親戚の犬もこの方法でクリア!ただ、ちょこちょこ流し込まないといけないので時間がかかったのが難点でした。

その④はちょっとかわいいです。それは水で溶かして鼻に塗るという方法。鼻が気になるのか、ペロッとなめてくれるので簡単に飲ませられます。錠剤やカプセルだと水に溶かせられる形にしないといけないのと鼻に塗る手間がいるのとであまりお勧めはしませんが、鼻をペロッとなめるその姿がかわいいので時間に余裕がある人はやってみてはどうでしょうか?

最後に・・・薬を飲ませる一番のコツは【飼い主が変に身構えないこと】です。犬は結構飼い主のことを見ています。飼い主の様子が普段と違うと「何かある!?」と思って警戒してしまうのは当然かもしれません。大事なのは愛犬にストレスを与えずに飲ませること!薬嫌いを助長するような飲ませ方をしてはいけません。飼い主もリラックスして楽しい雰囲気で薬を飲ませるようにしましょう。

吠えてうるさい!ご近所トラブル

【犬は吠えるのが仕事!】と言われていたのはもう、何十年も昔のことでしょうか。戦後すぐのころは番犬にと日本スピッツがはやりましたね。でも、時代が下がってくるにしたがって、うるさい犬はいらないとその姿はめったに見れるものではなくなりました。日本スピッツ協会所属の筆者としては悲しい限りです。

うるさい犬はいらないと言われる背景には昨今の日本人の生活の変化にあるかもしれません。昔は住宅と住宅の間が広く、庭付きの一軒家が多かったはず。特に田舎に行けば今では想像もつかないほどのだだっぴろさ!そんな所、今では少なくなってきましたよね。加えて人間関係の難しさもあるかもしれません。昔の人は朝起きて夜寝るが当たりまえだったかもしれませんが、今は夜勤の人もいますので昼間でも大きな声はなかなか出せません。そういう事情もあって犬の鳴き声はご近所トラブルのもとになりやすいんです。

でも、ぶっちゃけ言えば犬は吠えるのが当たり前なので、絶対ん吠えちゃだめ!と言うのはちょっと酷です。犬の声に悩んでいる飼い主さん、絶対ん吠えちゃダメではなく、軽減させよう!と言う風に方向転換しましょう。ただ、「犬は吠えて当然だもん!」と言う考えはいただけません。飼ってない人にとって犬の声は不愉快そのものです。多少の鳴き声であれば、ご近所の人とコミュニケーションを取りながら「いつもうちの犬がすみません」と飼い主が頭を下げるようにしておきましょう。ポイントは普段から迷惑をかけているということを理解しておくことです。

犬が吠えるのには様々な理由があります。わがままで吠えている犬の場合はもっとしつけましょう。エサがほしいから吠える?フザケンナ!です。エサがほしいのなら静かになってからじゃないとあげないようにします。お散歩だって遊びだって同じです。吠えても要求は通らないと学習させることが大切です。吠えて要求する犬は飼い主を下に見ているケースも良くありますので服従訓練を併せて行うことをお勧めします。

おびえて吠える犬はちょっとかわいそうですね。車の音や雷の音など、犬の苦手とする録音し、小音で聞かせ、少しづつ音を大きくしながら慣らしてあげましょう。これは犬自身のためにも慣らしてあげたほうがいいと思いますよ。

チャイムの音や来客に吠える犬、これは飼い主だけでは矯正は難しいです。第三者に頼んで協力してもらいましょう。来客が来たらスワレをさせ、かまってもらえないことを覚えさせるのがベストです。そのうえでおとなしくなったら遊んでもらうようにするといいですね。客はガードが甘いことを犬は知っています。そのため興奮するのです。来客には事前に犬を興奮させないように伝えておくのも良い手ですね。

チャイムの音に反応するときは吠えた後、一度で辞められるようにするのが良いですね。吠えたらコイをさせ、自分の前に座らせ、うまく言ったら褒めるを繰り返すことで「チャイム=主人に知らせる」と言うことを学習させましょう。

飼い主がいないと不安でなく犬の場合は分離不安症候群と言います。この場合あまりにもひどいときは病院で薬が処方させることもあるほどです。犬にとっては大きなストレスのもとになりますので、重症化する前に手を打ちましょう。飼い主にできる対処法としては出かける前にコングなどにおやつを入れて遊んでいるすきにでかける、最初はコングに夢中な間に帰宅し、徐々に飼い主のいない時間を増やし、飼い主がいないことに慣らしていくのです。コツは徐々にやっていくこと。犬はお留守番できる動物です。甘やかしすぎないようにしましょう。

お散歩が大変。引っ張り癖が付いちゃった。

よく、犬に引っ張られながら散歩をしている人を見かけます。あれは危ないです。急に車が来た時、他の犬に出会ったとき、小さな子供がそばにいる時。、飼い主がコントロールできない可能性が高いからです。それはすなわち、犬自身の危険のほかに、【他人へ迷惑をかける可能性があるということ】。犬の飼い主として、散歩中は犬をコントロールするようにしましょう。

まず、犬が綱を引っ張る理由として考えられることは2つあります。

一つは【散歩とは綱を引っ張ることだ】と認識している場合。この場合は割と簡単に修復できたりします。

もう一つは【俺がリーダー!俺の後について来い!】と言うパターン。これは厄介です。この場合は服従訓練からやり直さなくてはいけません。

まず、引き綱を引っ張る癖を直すだけなら、単純です。犬が自分よりも前に出たらグイッと引き戻せばいいのです。人間は、犬が自分より前を歩いているときに後ろからついて歩いて行ってはいけません。グイッと引き戻し、止まるか、反対側に歩くようにするのです。素直な犬なら方向転換してきます。飼い主のリードで散歩をする、これを忘れないようにしているとそのうち上手に散歩ができるようになってくるはずです。歩いている途中で名前を呼んでアイコンタクトを取れるようになるともっと完璧ですね。名前を呼ばれたら振り向くことができる=指示が聞けるということですからお利口わんちゃんへの第一歩です。ぜひ、コールをかけることをお勧めします。

チョークチェーンの利用もおすすめします。引っ張った時に犬の首をグイッと締め、ショックを与えてくれるこの首輪、使い方を間違えると犬がつらい思いをしますのできちんと確認してから使いましょう。

さて、素直な犬ならこれでなんとかなります。問題は【俺がリーダー!】です。この場合は飼い主がなめられてることが問題になってきます。犬は群れで行動する動物。ですので、すべて【自分より上か?下か?」で判断します。飼い主がしたと判断されてはいけません。常にリーダーとして導ける存在になりましょう。

お座り、フセ、マテ、コイさせてますか?マズルをつかめますか?おなかを触れますか?飼い主を信頼し、リーダーだと思っている犬は全部クリアできるはずです。これらができない時はできるように訓練しましょう。特にフセとおなかを触らせることは信頼関係がないと難しいでしょう。繰り返し、服従コントロールをしていくことで飼い主がリーダーであるということを認識させることは、普段の生活の中でも、とても重要なことなので頑張ってください。

時々、「犬は家族なのよ!順位なんてあるわけないじゃない!」なんて言ってる人がいますが、そういう人は犬を飼わないでください。犬は家族、それはそうだと思います。でも、犬は人間ではありません。人間同士だって文化の違いと言うものがあり、行動はだいぶ変わってきますよね?犬と人間はなおのこと、暮らし方そのものが違うのです。人間社会に適応させるにはまず、その習性を知らなくては話になりません。修正を知る努力もせず、都合のいい飼い方をした場合、犬も、周囲の人も不幸になります。犬と人、お互いが幸せになるためには、きちんと犬の修正を知ることから始めないといけません。

やめて!家具をガジガジ!家がぼろぼろになっちゃう!

子犬を迎えた人が直面するトラブルの一つに、【かじり癖】があります。

生後4か月から6か月頃までは歯が生え変わる時期に当たりますので、歯がムズムズしちゃうんでしょうね。人間の子どもでも起こる、成長過程の一幕、仕方のないことと言えばそうなのかもしれません。

でも、放っておくと人の手をガジガジし始めたり、家具をボロボロにしてしまいますし、癖になってしまったら、成犬になってもなかなか治りません。そうなる前に正しい対処をするようにしましょう。

まずは、噛んでもいいおもちゃを与えます。そして、噛んで困るものには苦み成分が入ったスプレーをしておくのです。こうしておけば、噛んでいいものを噛んだほうが楽しい!という認識を持ってくれるでしょう。

でも、苦味スプレーがかかってないとこだって当然ありますよね?そういうところを噛んでしまったときには「コラッ」と大声で叱るか、お酢を水で希釈した液をスプレーで吹きかけるようにしましょう。お酢そのものはさすがにきついので必ず希釈してあげてください。びっくりして次からは用心するはずです。

気を付けたいのは叩いてしつけるのはNGと言うこと。この時期、叩かれると人間の手=怖い=攻撃対象!となることがあるからです。手を出す時は首の上のたるんだところをぐっとつかむ程度にしましょう。

マズルをつかむのもいい手の一つですが、このマズルコントロールは最初からマズルを触られることに慣らしていないといけません。また、信頼県警が出来上がっていない関係で行うと逆効果になることもありますので、気を付けないといけません。マズルコントロールはやっておいた方がいいしつけの一つです。初めて家に来たその日から、マズルを触られることに慣らしましょう。犬が嫌がってもやめないこと。これがポイントです。マズルコントロールは服従訓練の一つです。わがままな犬に育てないためにも服従訓練はしておかないといけません。

さて、かじり癖ですが、成犬になるとちょっと難しいかもしれません。と言うのも、犬自身は何が悪いのかが分かっていないことと、本当に癖になってしまっていて、なかなかやめられないということがあるからです。

子犬の時のしつけと同じように、苦みスプレー、制止の掛け声、お酢スプレーを駆使し、かじることはいけないことだと認識させましょう。

同時に、ストレスがたまらないようにたくさん遊んであげたり、散歩の時間を長くしてあげることも大切です。夜など、人の目の届かない時はケージに入れるようにしましょう。

成犬のかじり癖を直すのには根気がいります。しかし、かじる経験をこれ以上増やさないようにし、他に楽しいことがいっぱいあるんだと教えることでかじり癖は軽減するでしょう。

もちろん、人間のほうでも予防は大切です。かじられて困るものは出さない、かじりそうなところにはスプレーをしておくなどの対処はしておきましょう。

大人になったら難しいので、できれば子犬のうちに直しておくのがベストですね。

ウンチを食べちゃった!?食糞をやめさせたい!

【ゲッ!うんち食べた!】このトラブルはお迎えしたばっかりの子犬で起こることが多いのですが、成犬でも起こりうるものです。

しかし、食糞と言う行為自体は犬にとってはそこまでの異常行為ではなく、飼い主が大騒ぎしているだけと言うケースが良くあります。でも、見た目、気持ち悪いし、ウンチを食べた口を近づけられるとたまったもんじゃないですよね。できたらやめてほしいものです。

やめてもらう前にまず、原因を考えてみましょう。原因がわかる場合はそれを取り除けばいいだけなのです。

原因その1は「おもちゃにしている」です。これはよく、かまってもらってない犬に起こりがちなのですが、退屈で退屈で仕方なくうんちで遊んでいるうちに食べちゃったと言うのがあります。うんちって食べれるんだ!おいしい!となる前に対処しておきたいものですね。

原因その2は「引き取られる前の環境が悪かった」です。健全に育った子犬の場合、兄弟犬や母犬と遊ぶのに一生懸命だということと、ブリーダーがきちんと糞尿処理を行うため、あんまり食糞をすることはありません。早くに引き取られ、店頭に並ばされた、飼育環境が行き届いてなかったという場合があります。(偶然食べるようになる子もいる)

原因その3は「ストレス」。前述の退屈もそうなんですが、そのほか、後から別の犬が来たストレス、かまってほしいアピール、とにかくなんか口に入れておきたい!そういったストレスで食糞に走る子もいます。

原因その4は「なんかいいものだと思ってる」です。犬の目の前で処理をしていると時々、「あれって飼い主がほしがるほどいいものなんだ!次は取られる前に食べてしまおう!」こんなことを考える犬がいます。ですので、できたら犬の見ていないところで片付けるか、トイレ成功の時におやつと引き換えに片付けるようにしましょう。

癖になる前にやめさせることができれば簡単なのですが、癖になった場合、なかなかやめられるものではありません。もし、うんちを食べること自体に喜を感じるようになってしまった場合は対処してみましょう。

一つは苦み成分のあるものを振かけると言うものです。これは犬が見ていないところで振りかけるようにしないと意味がないので即食べてしまう子には難しいかもしれません。筆者はわさび&唐辛子を使いましたが、これはあまりお勧めしません。市販されている食糞防止剤などを使うのが無難です。

もう一つの方法は「口に入れた瞬間に大きな音を出す」です。犬はおっつぜんの大きな音が苦手.いきなり大きな音が出るとびっくりします。口に入れるたびに大きな音が出ると次第に食べなくなってくるでしょう。

上記2つを試しながら、ウンチを食べるよりももっといいことがあると教えてあげることが大切です。よく遊んであげ、おいしいおやつも用意し、うんちを食べたくなるような暇がないようにしてあげましょう。

そうすることで食糞はかなり軽減されますよ。食糞は犬にはよくあること。それを人間が辞めさせたいと思うのですから、ウンチの代わりを用意してあげないといけませんね。