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臆病な犬はどう扱ったらいい?

臆病な犬ってときどきいますよね。【人が来た!怖い!】【車の音だ!どっきーん!】【チャイム!ヤダ!】【雷!卒倒しそう!】こういう場合、犬のストレスって半端ないと思います。生後2~3か月の間にいろんな経験をした犬は割と耐えられるのですが、そうでなかった場合、臆病さが助長され、病的にもなってしまいますし、中には、怖さのあまり、パニックになっておしっこを漏らしたり噛んだりしてしまう子もいますので犬のためにも飼い主のためにも、ちょっとだけでも軽減してあげたいものですね。

まずは苦手とするものに慣らしてあげるようにしましょう。たとえば、多くの犬が苦手とする雷!これは、音が苦手な場合が多いです。まず、雷の音を録音し、とても小さい音量で流します。雷の音が流れているすぐ横で、犬と一緒に遊んであげたりおやつをあげたり、ご飯を食べさせたりしていると、雷=そんなに悪いものでは無いと学習するわけです。少しづつ音量を大きくしていくとある程度までは耐えられるはず!そうやって時間をかけて慣らしてあげることで不安が軽減され、いきなりパニックになることも減るのではないでしょうか?

車の音やチャイムの音、子どもの声なども同様です。同じようにその音自体が怖くないモノとして認識できるようにしてあげてください。

来客などの知らない人に恐怖を覚える場合はちょっと難しいです。人の出入りが激しい家の犬は人懐っこく育ちますが、そうでない家の犬は人見知りを治すのは諦めたほうがよさそうです。ただ、飼い主が社交的な場合はまだ救いがあります。散歩途中などで出会った人と楽しくおしゃべりしている飼い主を見て「飼い主以外の人間も割といい人!」と覚えれば、少なくとも恐怖心は軽減されます。あとは警戒心を解くだけですが、家の中に入ってくる人にちょっと警戒する分には犬の本来のあり方としては正しいのでいいのではないでしょうか?番犬だと思えばそう悪いことではないですよね。

日常の生活音におびえる場合は、まず本体に慣らしましょう。掃除機の場合は掃除機を床に出しっぱなしにしておいて、その存在に慣らすのです。そのうえで、先ほど書いたような方法で掃除機の音に慣らしていきます。掃除機が嫌いな子は結構いますし、かなり音も大きいため慣れるのに時間がかかるでしょうが、生活に支障が出るほどの恐怖心はなくなるはずですので試してみてください。

恐怖の対象に出会ったときの、飼い主の声かけも必要です。優しく抱きしめながら「大丈夫だよ、飼い主が付いてるからね」それだけでなんとなく安心する犬もいます。こういう時の飼い主の行動で信頼が生まれることもありますので、愛犬が怖がっているときはやさしくケアしてあげるようにしてください。

犬によって、生まれつき臆病な子もいますし、社会化がうまくいかず、臆病になる子もいます。でも、どちらのタイプであってもある程度の恐怖軽減はできますのであきらめずに改善してあげましょう。

わがまま放題!飼い主言うことを聞かない犬!

飼い主の指示を聞けないということは、飼い犬としては致命的な欠陥です。と言うのも、飼い主の言うことが聞けない=いざとなった時に犬を止めることができないということですので、犬が他の犬や子供、小動物を襲ってしまうことも考えられるからです。人間社会には人間社会のルールがあり、飼い主の言うことを聞けない犬はそのルールを守ることは到底できません。やはり、ペットとして一緒に暮らすには、飼い主の指示が聞ける犬でないとダメなのです。

犬が、飼い主の言うことを聞かないことを【アルファ症候群】と言います。野生のイヌ科の動物はアルファ、つまりリーダーのオスを中心に群れで生活しています。群れには秩序が必要なため、群れの仲間はアルファに忠実に生きなければならないのです。

人間とともに暮らすようになった犬にとってのアルファは人でないといけません。ところが、飼い主がこのアルファの役目ができていない場合、犬が【俺がアルファだ!俺の言うことを聞けよ!】となるんです。

そうなると大変です。飼い主が指示を出しても【俺がアルファなんだから聞く必要なんかないね】と思い、無視をするのです。それだけならまだしも、【早く餌をよこせ!】や【俺に指図するな!】、【俺が気持ちよく寝てるのに近くを通るな!】など図に乗って、しまいには攻撃を加えようとしてしまいます。

昔は番犬として外で飼われ、過剰な可愛がり方はされていなかったのですが、最近では「ちょっとやりすぎなんじゃ?」と思うような可愛がり方をしている家庭が増えてきました。そのため、このアルファ症候群にかかる犬が増えてきたように感じます。特に、飼い主家庭に子どもがいる場合、子どもと同列に犬を扱うせいで、子どもを自分より下の存在、あるいはライバルとして思い、子どものアルファになろうとしてけがをさせてしまうと言うパターンが目立ちます。これらはすべて飼い主の責任。犬の習性を知って、きちんとしつけましょう。

犬にとってのアルファになるためにはまず、放し飼いにせず行動範囲を狭めることから始めましょう。家の中でもリードを付け、部屋の隅っこに犬を追いやります。野生の犬の群れでは、下位の犬ほど群れの端で生活をし、群れの中心にいるのはアルファです。この位置関係を覚えておきましょう。

さらに、無駄に声をかけてはいけません。きちんと主従関係ができていれば、犬は声をかけてもらえた!と喜ぶのですが、アルファ症候群の犬は【下位のやつがご機嫌取りの為に俺に声をかけてきた】と思うでしょう。声をかけるのは指示を与える時とほめる時、叱るときだけです。褒める時は短く、過剰にしないようにしましょう。

散歩の時は、引っ張らせてはいけません。人の前を歩かせないようにします。犬が自分より前に出たら方向転換して反対側に行きます。それを繰り返せば絶対に人の動きを見て歩くようになります。散歩のペースはアルファが決めるものです。人が歩く速度に合わせるようにしましょう。

フセ、スワレ、マテを毎日必ずさせましょう。飼い主の指示を聞く、これを身に着けさせないといけないからです。特にフセは主従関係ができていないとなかなかできない姿勢ですので積極的に行ってください。犬が集中できる時間は10分程度ですのでもし、集中させるのでしたらそれくらいの時間で辞めるようにしてください。できれば、毎日の生活の中に取り入れるようにするのがいいですね。

一度アルファ気分をせしめた犬は、もう一度アルファに返り咲こう!と虎視眈々と狙う傾向があるようです。ですので、一度矯正したからと言って服従訓練をやめるようなことはしないでください。

お留守番ができない!?分離不安症候群

近年、お留守番ができない犬が増えてきているようです。お留守番ができない犬は飼い主の姿が見えなくなるとパニックを起こしたり、食事ができない、トイレをしないなど、普段の生活を送ることができなくなるほか、トイレの失敗をわざとする、吠え続けるなどの異常行動を起こしたりするので、飼い主が常にそばにいてやらないといけないと言う問題を抱えています。ひどいときには体に異常をきたし、病気になったりすることも!

上記のような症状を【分離不安症候群】と言い、飼い主と犬の両方にとって良くない状況とみなされ、治療対象となります。

この困った行動を、単に【犬のわがまま】ととらえている人がいるようですが、犬にとっては単なるわがままではすんでいないからこその行動です。飼い主の姿が見えないことが異常事態だと感じるような育手方をしてしまった人間のほうにも問題があるのです。叱ってもよくなることはありませんので、きちんとしたケアをしてあげてください。

分離不安症候群が起こる原因はただ一つ。【飼い主への依存】です。常にそばにいてあげる、犬を甘やかしてしまう、そんな飼い主に育てられると、飼い主がいないことに不安を感じ、飼い主の姿が見えないと、抗議行動を起こしたり、食事を摂らなくなったりトイレができなかったりといろんな不具合を起こします。

これは、被害にあう人間もつらいですが、なにより、犬自身へのストレスがとても大きいので上手に改善してあげましょう。放っておくと、体に病気と言う形で表れてくることもあります。そうなる前に何とかして手を打つようにしましょう。

分離不安症候群改善の一歩として、まずは、人間と離れることに慣らすことから始めます。最初は数分間、慣れてきたら数十分、一時間、二時間とだんだんと人がいないことに慣れさせるのです。その際、コングと言うお留守番補助おもちゃを利用するといいですね。コングは穴が開いています。その中にフードやおやつを入れます。犬は夢中でその中のおやつを取り出そうとします。夢中になっている間は飼い主のことを忘れるという寸法です。最初はそういった補助器具を使って飼い主の姿を忘れさせ、少しづつ慣らしていってください。ポイントは【飼い主は必ず帰ってくる】と言うことを覚えさせることです。

残念ながら、もともとの性格も手伝って、重症化する子もいます。そういう子は動物病院で安定剤をもらうしかありません。安定剤に手伝ってもらうながら少しづつ慣らしてあげましょう。完璧に治るかどうかはわかりませんが、それでも犬の心の負担減につながることは何でもしておくべきです。慣れるまで時間はかかりますが根気よく頑張りましょう。

一番いいのは子犬の頃から少しづつお留守番に慣らしておくことです。お留守番ができないと、いざ、犬を連れていけないところに行かないといけなくなった時にとても大変な思いをします。最初から半日程度のお留守番はできるようにしておきたいものですね。

分離不安の犬は、飼い主のいない時に吠えまくっていることもありますので近所への配慮も忘れないようにしてください。

命の危険もある!やめさせておきたい拾い食い

ニュースでもときどき見かけると思いますが、犬や猫を狙った毒餌事件が各地で起こっている昨今、拾い食いはそういった悪意ある食べ物を食べてしまう危険性が高いため、絶対にやめさせておきたい行動です。飼い主の与えるエサ以外を口にしないようにしつけましょう。

拾い食いをする犬は【落ちてる!=食べれる=ひゃっほ~い】思考ですので、まずは【落ちてるものはそう簡単に口に入れられない】と言うところから教えて行きます。

教え方自体は単純で簡単。まずは、リードを付け、食べ物が床に落ちている状況をわざと作ります。犬は【食べ物だー!】と喜んで食べに行きますがリードがあるので食べに行けません。そういう時、必ず犬は「ねえ、ちょっと!リードが邪魔なんだけど!」と言いたげな感じで飼い主を見るはずです。そこですかさずご褒美を与えます。この時のご褒美はフードでもいいし、おもちゃでもいいし、撫でるだけでも構いません。愛犬が一番喜ぶ方法をとってあげましょう。

これを場所を変え、時を変え、何度も何度も繰り返します。繰り返しの中でご褒美を与えない時を増やし、【マテ!】の指示語を取り入れていくのです。犬は一度思考が決まったらなかなかその考えを変えない生き物です。【食べ物が落ちてる=ラッキー】思考から【落ちてるけど食べれないし。】思考になればリードがなくても、とりあえず、すぐさまは食べなくなります。そうなるまで根気強くやっていきましょう。

注意点としては、「完璧!」と思って自由にさせていたらまた拾い食いを始めたというケースがあること。これは、しつけが終わった後に、何らかの拍子でまた、何か食べたんでしょうね。しつけが終わった後も油断しないようにしてください。

しつけの時にリードをグイッと引くようにしていると、飼い主がいない時にこそこそと食べるようになりますので飼い主はアクションを起こさないように注意してください。

また、犬は集中力が短いのでしつけを行う時間は5分くらい。長くても15分ほどで切り上げてくださいね。

ただ、食べ物に対する執着がとてもすごい犬種がいます。犬は野生化ではどんな食べ物だって食べないと生きていけないわけですから、拾い食いはある意味本能なのかもしれません。そういった本能かもしれないような行動を治すには相当な根気がいる場合もあるので覚悟しておいてください。ダックスやコーギー、ラブラドールレトリバーなどが比較的食い意地が張っている犬種と言えるでしょう。この辺りの犬はお調子者が多いのも特徴です。飼い主さんは根気よく教えてくださいね。

今回、拾い食いを問題行動の一つとしてあげましたが、先述したとおり、本来なら本能に基づく行動と言っても差しさわりがない行動なので、人間から見て問題なだけであり、犬にとってはごく普通の行動です。ですのであまり叱らず、飼い主側が常に拾い食いができない状況を作っておくのが一番なのではないでしょうか?