メス犬を飼っている場合、避妊手術をしていないと、年に2回、10日から2週間ほどほど発情期が来ることになります。発情期間中はメスは独特のフェロモンを出し、そのフェロモンに雄犬が誘われてくるのが今回の問題のお話です。

メス犬の発情(ヒート)に気づいたオスたちは、飼い主でも制御できません。リードを引きちぎったり家の塀を飛び越えたり、雄同士でメスをめぐるケンカをしたり、マーキングをしまくったり…とにかく迷惑千万です。しかし、先述したように、飼い主でもコントロールできないのですから、避妊していないメスを飼う方が自衛するしかないのが当然でしょう。

「そんな!うちの子にとっても迷惑なのよ!」「庭におしっこまきちらされたり暴れられて花壇めっちゃくちゃなのに!」と思うかもしれませんが、オス犬を飼っている方からしたら「避妊しないなら対処しててよね!」「うちの子がストレスたまっちゃって困るわ!」と思っている可能性があることも忘れないようにしましょう。交尾できないのに近くに発情中のメスがいる、それはオス犬にとっては拷問のようなストレスなのです。なので、避妊をしないという方向で飼って行くのであれば、きちんと対処法を考えましょう。

まず、犬が発情しているときは公共の場には連れて行かない。これは当然のことです。カフェやドッグランなどはもってのほかです。散歩もできる限り他の犬が出歩かない時間にするようにしましょう。要はオス犬との接触を避けるのです。これはメス犬を飼う側がきちんと配慮しないといけないことですので、注意してください。

オス犬がメス犬の発情を知る手がかりの一つに排泄物のにおいと言うものがあります。出血を自分でなめとる犬はいいのですが、そうでない犬にはナプキンなどを当てて血の匂いをさせないようにしましょう。

可能であれば、家の中で飼い、外に匂いを出さないようにするのが良いでしょう。これでしたら、勝手に入ってきたオス犬と交尾してしまう危険性が減りますので一石二鳥ですね。

余談ですが、発情中のメス犬は受け入れ態勢万全です。オス犬が寄ってきたら交尾をする可能性はすごく高いことでしょう。もし、予防接種も何もされていないオスとかかったら、もし、メス犬よりもずっと大きい犬とかかったら…そういった場合はメス犬の命にかかわってきます。よそのオス犬に絶対に会わせないようにしてください。

ただ、筆者の観点から言わせていただくと、ブリーダーでないとか、飼っている犬がブリーディングタイプやショータイプではない場合は避妊手術をすることをお勧めします。発情ストレスがなくなることにより、寿命が延びるという研究結果も出されていますし、生殖器やホルモン関係の病気にかかるリスクも予防できます。体調の関係で避妊手術ができない場合は獣医さんとよく相談し、ホルモン調整の薬を出してもらうなどすると良いでしょう。間違っても素人繁殖はしないことです。繁殖する予定がない人は避妊手術をさせるのが一番簡単で確実な方法です。犬自身のストレス除去と言う観点を見てもできる限り避妊手術は受けさせておいた方が良いでしょう。