近年、お留守番ができない犬が増えてきているようです。お留守番ができない犬は飼い主の姿が見えなくなるとパニックを起こしたり、食事ができない、トイレをしないなど、普段の生活を送ることができなくなるほか、トイレの失敗をわざとする、吠え続けるなどの異常行動を起こしたりするので、飼い主が常にそばにいてやらないといけないと言う問題を抱えています。ひどいときには体に異常をきたし、病気になったりすることも!

上記のような症状を【分離不安症候群】と言い、飼い主と犬の両方にとって良くない状況とみなされ、治療対象となります。

この困った行動を、単に【犬のわがまま】ととらえている人がいるようですが、犬にとっては単なるわがままではすんでいないからこその行動です。飼い主の姿が見えないことが異常事態だと感じるような育手方をしてしまった人間のほうにも問題があるのです。叱ってもよくなることはありませんので、きちんとしたケアをしてあげてください。

分離不安症候群が起こる原因はただ一つ。【飼い主への依存】です。常にそばにいてあげる、犬を甘やかしてしまう、そんな飼い主に育てられると、飼い主がいないことに不安を感じ、飼い主の姿が見えないと、抗議行動を起こしたり、食事を摂らなくなったりトイレができなかったりといろんな不具合を起こします。

これは、被害にあう人間もつらいですが、なにより、犬自身へのストレスがとても大きいので上手に改善してあげましょう。放っておくと、体に病気と言う形で表れてくることもあります。そうなる前に何とかして手を打つようにしましょう。

分離不安症候群改善の一歩として、まずは、人間と離れることに慣らすことから始めます。最初は数分間、慣れてきたら数十分、一時間、二時間とだんだんと人がいないことに慣れさせるのです。その際、コングと言うお留守番補助おもちゃを利用するといいですね。コングは穴が開いています。その中にフードやおやつを入れます。犬は夢中でその中のおやつを取り出そうとします。夢中になっている間は飼い主のことを忘れるという寸法です。最初はそういった補助器具を使って飼い主の姿を忘れさせ、少しづつ慣らしていってください。ポイントは【飼い主は必ず帰ってくる】と言うことを覚えさせることです。

残念ながら、もともとの性格も手伝って、重症化する子もいます。そういう子は動物病院で安定剤をもらうしかありません。安定剤に手伝ってもらうながら少しづつ慣らしてあげましょう。完璧に治るかどうかはわかりませんが、それでも犬の心の負担減につながることは何でもしておくべきです。慣れるまで時間はかかりますが根気よく頑張りましょう。

一番いいのは子犬の頃から少しづつお留守番に慣らしておくことです。お留守番ができないと、いざ、犬を連れていけないところに行かないといけなくなった時にとても大変な思いをします。最初から半日程度のお留守番はできるようにしておきたいものですね。

分離不安の犬は、飼い主のいない時に吠えまくっていることもありますので近所への配慮も忘れないようにしてください。