【犬は吠えるのが仕事!】と言われていたのはもう、何十年も昔のことでしょうか。戦後すぐのころは番犬にと日本スピッツがはやりましたね。でも、時代が下がってくるにしたがって、うるさい犬はいらないとその姿はめったに見れるものではなくなりました。日本スピッツ協会所属の筆者としては悲しい限りです。

うるさい犬はいらないと言われる背景には昨今の日本人の生活の変化にあるかもしれません。昔は住宅と住宅の間が広く、庭付きの一軒家が多かったはず。特に田舎に行けば今では想像もつかないほどのだだっぴろさ!そんな所、今では少なくなってきましたよね。加えて人間関係の難しさもあるかもしれません。昔の人は朝起きて夜寝るが当たりまえだったかもしれませんが、今は夜勤の人もいますので昼間でも大きな声はなかなか出せません。そういう事情もあって犬の鳴き声はご近所トラブルのもとになりやすいんです。

でも、ぶっちゃけ言えば犬は吠えるのが当たり前なので、絶対ん吠えちゃだめ!と言うのはちょっと酷です。犬の声に悩んでいる飼い主さん、絶対ん吠えちゃダメではなく、軽減させよう!と言う風に方向転換しましょう。ただ、「犬は吠えて当然だもん!」と言う考えはいただけません。飼ってない人にとって犬の声は不愉快そのものです。多少の鳴き声であれば、ご近所の人とコミュニケーションを取りながら「いつもうちの犬がすみません」と飼い主が頭を下げるようにしておきましょう。ポイントは普段から迷惑をかけているということを理解しておくことです。

犬が吠えるのには様々な理由があります。わがままで吠えている犬の場合はもっとしつけましょう。エサがほしいから吠える?フザケンナ!です。エサがほしいのなら静かになってからじゃないとあげないようにします。お散歩だって遊びだって同じです。吠えても要求は通らないと学習させることが大切です。吠えて要求する犬は飼い主を下に見ているケースも良くありますので服従訓練を併せて行うことをお勧めします。

おびえて吠える犬はちょっとかわいそうですね。車の音や雷の音など、犬の苦手とする録音し、小音で聞かせ、少しづつ音を大きくしながら慣らしてあげましょう。これは犬自身のためにも慣らしてあげたほうがいいと思いますよ。

チャイムの音や来客に吠える犬、これは飼い主だけでは矯正は難しいです。第三者に頼んで協力してもらいましょう。来客が来たらスワレをさせ、かまってもらえないことを覚えさせるのがベストです。そのうえでおとなしくなったら遊んでもらうようにするといいですね。客はガードが甘いことを犬は知っています。そのため興奮するのです。来客には事前に犬を興奮させないように伝えておくのも良い手ですね。

チャイムの音に反応するときは吠えた後、一度で辞められるようにするのが良いですね。吠えたらコイをさせ、自分の前に座らせ、うまく言ったら褒めるを繰り返すことで「チャイム=主人に知らせる」と言うことを学習させましょう。

飼い主がいないと不安でなく犬の場合は分離不安症候群と言います。この場合あまりにもひどいときは病院で薬が処方させることもあるほどです。犬にとっては大きなストレスのもとになりますので、重症化する前に手を打ちましょう。飼い主にできる対処法としては出かける前にコングなどにおやつを入れて遊んでいるすきにでかける、最初はコングに夢中な間に帰宅し、徐々に飼い主のいない時間を増やし、飼い主がいないことに慣らしていくのです。コツは徐々にやっていくこと。犬はお留守番できる動物です。甘やかしすぎないようにしましょう。